「サウジアラビアRC・G3」(11日、東京)
未勝利戦-
コスモス賞と連勝中の
アスクエジンバラが、勢いそのままに重賞初挑戦に挑む。メンバー中、唯一の2勝馬。実績的にはタイトルから最も近いところにいる。
ここ2戦はいずれも千八。少頭数でも前々で折り合い、早めに抜け出す危なげない優等生の競馬で結果を出してきたが、「あえてマイルを挟みたかった」と福永師。「押し出される競馬になっているからね。差す競馬をしたい」。速い流れを経験させて刺激を与え、今後の競馬の幅、可能性を探る狙いがある。
千六は新馬戦以来。当時は今回再戦する
チュウワカーネギーなどに
スピード負けして4着に敗れたが、逆転の余地はある。伯母の
ストレイトガールは15年スプリンターズSを制した快速馬。同年、16年のヴィクトリアMを連覇しているように、府中のマイルは庭だった。その血がうずいてもおかしくはない。
1週前には栗東CWで初コンビとなる岩田康がまたがり、6F82秒6-52秒8-11秒7をマーク。鋭い反応、なめらかなギアの切り替えを披露して、併せた
アスクデビューモア(4歳3勝クラス)に先着した。福永師は「順調にきている。脚も軽い。馬もいろいろと経験して落ち着いてきた。どっしりとしている」と成長を伝える。きっちりとここを制し、明るい未来をたぐり寄せたい。