秋華賞2025に出走予定のセナスタイル(今年9月撮影、ユーザー提供:つんさん)
名牝
ヌーヴォレコルトの5番仔となる
セナスタイル(牝3、栗東・安田翔伍厩舎)が、秋華賞(3歳牝・GI・芝2000m)でGI初制覇を狙う。
セナスタイルは父
Sottsass、母ヌーヴォレコルト、母の父ハーツクライの血統。母は14年のオークス、ローズS、15年の中山記念、16年の
レッドカーペットハンデキャップの勝ち馬。近親の
ミューチャリーは21年のJBCクラシックを制している。
ここまで3戦2勝。今年1月に中京でデビュー勝ち。その後は骨折で休養へ。約7カ月ぶりの実戦となった前々走の1勝クラスでは、中団追走から上がり勝負を伸び勝ち、無傷の2連勝を決めた。そして前走のローズSでも3着に健闘。初黒星は喫したものの、後方から馬群を捌きながら鋭く伸びて、秋華賞の優先出走権を獲得した。迎える今回は当然ながらGI初挑戦となるが、キャリアはメンバー中最少の3戦と伸び代はたっぷり。前走で先着を許した
カムニャックを始めとする春の有力馬をまとめて撃破しても決して不思議はない。
母の
ヌーヴォレコルトは14年の秋華賞で1番人気に支持されながら、
ショウナンパンドラのクビ差2着に敗れた。あれから11年、同じく岩田康誠騎手を背に迎えた娘が、母の悔しさを晴らす戴冠劇となるか。血のドラマにも注目しながら、レースを心待ちにしたい。