松山弘平騎手騎乗のタガノバビロン(左)が直線抜け出す。右は2着のシンビリーブ(カメラ・高橋 由二)
10月11日の京都メイン・御陵S(3歳上3勝クラス、ハンデ、ダート1900メートル=16頭立て)は
タガノバビロン(牡3歳、栗東・西園翔太厩舎、父ヘニーヒューズ)が1番人気に応え勝利した。勝ち時計は1分57秒6(良)。
ゲートを五分に出て中団外めを追走。鞍上とぴったりと折り合い、うまく脚をためながら抜群の手応えで4角を回った。直線に向くと1頭抜けた脚いろで加速。残り200メートルで先頭に躍り出た。そのまま後続を寄せつけず1馬身1/4差で押し切り、3連勝でオープン入りを決めた。松山弘平騎手は「距離は大丈夫でした。少し(ペースが)流れているかなというところで、今日は後ろからになりましたが、外を回って勝ち切ってくれて、強い競馬でしたね。上でも楽しみです」と高く評価した。
西園翔調教師は「横綱相撲で勝ってくれました。まだ3歳で緩さはありますが、だいぶ力をつけてスタートもポンと出てくれました。3、4コーナーで外、外を回ったのがどうかと思いましたが、正攻法の競馬で勝てて良かったです」と納得の表情を浮かべた。
青森で種牡馬入りすることが10月10日に発表された、2024年のJBCスプリント勝ち馬
タガノビューティーは全兄にあたる。「この馬はおとなしくて一生懸命走る。あとは能力が(オープンで)足りるかですけど、今日の競馬だったらね。来年、再来年の方がもっと良くなる感じはします」とトレーナーは期待を込めた。