【秋華賞】ジョスラン 牝系に"女傑"ヒシアマゾン 大舞台に強い血統で経験の浅さを補えるだけの可能性も

2025年10月14日 06:00

 ジョスラン5代血統表

 「秋華賞・G1」(19日、京都)

 牝馬3冠レースの最終戦。最有力候補となるのがオークス馬のカムニャックだ。前哨戦のローズSでは他馬と接触しながらも強さを見せつけて完勝し、フローラSから3連勝を達成。ひと夏越して心も体も成長しており、調整も順調に進んでいる。さらにデータ班からの推奨馬もカムニャック。牝馬2冠制覇に死角はない。

 美浦トレセンの記者室でいつもの席に着くと、競馬に配属されたS社のK君(23歳)が座っていた。新人が来た時に私は「初めて見たダービーは?」と質問するのだが、彼は「シャフリヤールです」と。さらに突っ込んで聞くと「全く競馬を知らなかったのですが、テレビで特集されていたサトノレイナスだけは知っていました。競馬にハマるのはその後。なので、エフフォーリアが無敗で単勝1倍台だったなんてあとから知りました」と苦笑いを浮かべていた。

 そんな彼も、今となってはジョスランエフフォーリアの全妹だと理解しているが、私のような昭和の残党からすれば、このきょうだいの牝系と言えば、真っ先に思い出すのはヒシアマゾンだ。祖母ケイティーズファーストの半妹に当たり、芝ダート、距離の長短を問わずライバルをなぎ倒す姿はまさに“女傑”。当時、京都芝2400メートルで行われていた94年エリザベス女王杯(当時は現在の秋華賞にあたる3歳牝馬限定戦)の覇者だけに、ジョスランの秋華賞参戦にはDNAの強さを再認識させられた次第だ。

 このファミリーの日本での“祖”と言える3代母ケイティーズは、国内外のG1を3勝したアドマイヤムーンや、08年スプリンターズSを制したスリープレスナイトといった子孫を輩出。大舞台での強さを備えており、経験の浅さを補えるだけの可能性を秘めている。

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