先週は3日間開催ということで、新馬戦は13レースも組まれていたが、やはり除外は発生。3日目は東京ダート1400mが1頭、東京ダート1600mが13頭、京都芝1400mが3頭。4日目は東京ダート1300mが3頭、京都ダート1800mが4頭。そして、5日目は東京芝1600mが2頭。ダートは1200m以外の距離ですべて除外が出る形だった。
どのレースも10頭以上の出走頭数だったので、新馬自体が多い時期でもあるが、今週以降もしばらくはダートで除外になるケースが目立ちそうだ。
【10月18日(土) 京都芝1600m(牝)】
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スウィートハピネス(牝、父
リアルインパクト、母フラル、栗東・北出成人厩舎)
母系にはダートで4勝を挙げている
フォーチュンテラー(父シニスターミニスター)や芝で3勝、ダートで1勝、障害で1勝と様々な舞台で活躍した
レザネフォール(父キングカメハメハ)など、いろんなタイプがいる。母フラルは同厩舎で管理されていた。
本馬は9月18日にゲート試験を合格して、その後も栗東で在厩調整。10月2日のCW追い切りでは古馬相手に3頭併せ。レパードS2着の実績がある
ルヴァンユニベールには遅れてしまったが、古馬1勝クラスとは同入。6F83.6秒だから時計的にはさほど目立つ内容ではないものの、動きの質が良かった。
【10月18日(土) 東京芝1600m】
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アドマイヤクワッズ(牡、父
リアルスティール、母デイトライン、栗東・友道康夫厩舎)
2023年セレクトセール当歳にて、6600万円で落札された
リアルスティール産駒。半姉
ワンザストーリー(父
ミッキーアイル)は京都芝1200mでデビューして以降、JRAでは6戦したが勝ち上がることはできなかった。
本馬は北海道でゲート試験に合格して、栗東へ入厩したのは9月。25日のCW追い切りにレースでも騎乗予定の坂井瑠星騎手が跨っているが、この時に「ジョッキーは『反応が良くて、マイルくらいがちょうどいい』と話していました」と友道康夫調教師。写真は10月1日の坂井瑠星騎手が騎乗したCW追い切りだったが、先週デビューした
ワンダフルボンドと
パウワウビートに先行する形。その前に古馬がいたので、写真では真ん中にいるような形だったが、非常に手応え良く動くことができていた。
【10月19日(日) 京都芝1400m】
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レインボーステート(牡、父
シルバーステート、母カイルアコナ、栗東・茶木太樹厩舎)
おばには2023年桜花賞2着のGI実績がある
コナコースト(父
キタサンブラック)、おじには昨年の札幌2歳Sを勝ち、今年のNHKマイルCでは2着のGI実績がある
マジックサンズ(父
キズナ)がいる血統。
本馬は8月22日に栗東でゲート試験に合格し、その後はノーザン
ファームしがらきで調整。9月20日に栗東へ再入厩して以降は坂路での追い切りが進められている。10月9日の1週前追い切りにはレースでも騎乗予定の松山弘平騎手が騎乗して新馬を追走して先着。4F52.2秒、2F24.5秒、1F12.4秒とこの血統らしい、
スピードがあるところを見せている。
【10月19日(日) 京都芝2000m】
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ヴァロンブローサ(牡、父
コントレイル、母ヴィルジニア、栗東・池添学厩舎)
半兄
ヴィクティファルス(父ハーツクライ)は同厩舎で管理され、2021年ス
プリングSで重賞を制覇。おじには現在種牡馬として活躍する
シルバーステート(父ディープインパクト)がいるという血統。
本馬は8月28日に栗東でゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、9月下旬に栗東へ帰厩。追い切りの本数は多くないものの、10月9日のCW追い切りでは新馬を追走して先着、6F83.7秒、3F37.4秒、1F11.6秒とまずまずの動きを見せている。
(取材・文:井内利彰)