サウジアラビアジョッキークラブ(JCSA)は14日、サウジカップデーに組まれている来年のサウジダービー(G3、2月14日、キングアブドゥルアジーズ、ダート1600メートル)がケンタッキーダービー出走馬選定シリーズ「ロードトゥザケンタッキーダービー」の欧州・中東ラウンドに新たに追加されたと発表した。
 これまでアイルランドのベレスフォードS、英国の
ロイヤルロッジS、フランスのジャンリュックラガル
デール賞、英国のフューチュリティトロフィー、ロードトゥザケンタッキーダービーコンディションS、アイルランドのパットンS、ドバイのUAEダービーで構成されていたが、サウジダービーにドバイのUAE2000ギニー(1月23日)、ドバイロードトゥザケンタッキーダービーS(旧
アルバスタキヤ、2月20日)を合わせ、3競走をシリーズに追加。計10競走となり、来年もポイント上位2頭にケンタッキーダービー(5月2日、
チャーチルダウンズ、ダート2000メートル)の優先出走権が与えられる。
 ケンタッキーダービーを主催する
チャーチルダウンズ社によると新たに追加された競走はサウジダービーが1着30ポイント、ドバイの2競走は1着20ポイント。元々、UAEダービーはフロリダダービーやブルーグラスSなど米国内の最重要
ステップと同じく1着100ポイントで勝てば本番の出走が当確となるポイントが設定されている。
 JCSA会長の
バンダル・ビン・ハーリド・アル・ファイサル王子は「サウジダービーがケンタッキーダービー出走馬選定シリーズに加えられることはサウジアラビア競馬にとって重要な前進であり、地元の馬主は26年ケンタッキーダービーに向けて、所有馬がポイントを獲得するチャンスを得ることができます。今回の発表はサウジアラビアジョッキークラブと
チャーチルダウンズ社との新たなパートナーシップの始まりを示すものであり、今後さらなる協力関係が期待されます」とコメントした。
 サウジダービーは創設元年の20年(当時はサンバサウジ
ダービーカップ)に
フルフラット、21年
ピンクカメハメハ、24年
フォーエバーヤングと日本調教馬が3勝している。中東遠征を
ステップに米国へ――。ケンタッキーダービー出走馬選定シリーズは全4戦(カトレアS、全日本2歳優駿、ヒヤシンスS、伏竜S)の日本ラウンドもあり、日本調教馬にとっては選択肢の幅が広がりそうだ。