「アイビーS」(18日、東京)
ソウルスターリング(16年)、
クロノジェネシス(18年)
ドウデュース(21年)と、多くの名馬がこのレースを制して大きな飛躍を果たした。今年も粒ぞろいの若駒が府中に集結する。来春のクラシックへ向けて見逃せない一戦になりそうだ。
6月の東京新馬戦(芝1800メートル)で華々しいデビューを飾った
モノポリオ。
リアルスティール産駒で、母ミスエーニョは米G1・
デルマーデビュータントS(AW1400メートル)の勝ち馬。半姉に16年ファンタジーSを制した
ミスエルテ、24年フラワーCの覇者
ミアネーロがおり、上質の
スピードを受け継いでいる。
新馬戦はスッと好位に取りつき、ラストもメンバー最速の上がり3F34秒0でまとめる優秀さ。横綱相撲で力強く抜け出し、単勝1・6倍の断然人気にこたえた。大人びた走りに、森一師は「もう少し掛かり気味に行くのかと思いましたが、しっかりと折り合っていい反応を見せてくれましたね」と内容を評価する。
夏場の休養を経て、心身ともに
パワーアップ。9日には美浦Wで6F84秒1-35秒7-11秒3をマーク。併せ馬で0秒6先着を果たし、好仕上がりをアピールした。「体がひと回り大きくなりましたし、精神面も成長しています。いいメンバーがそろいましたが、この馬の力を出せる舞台ですし、いい競馬をしてほしいですね」と指揮官。その名の通り、無傷の2連勝で“総なめ”を狙う。