菊花賞2025に出走予定のマイユニバース(24年7月撮影、ユーザー提供:umaさん)
武豊騎手と武幸四郎調教師の兄弟タッグが、菊花賞(3歳牡牝・GI・芝3000m)の
マイユニバース(牡3)でGI初制覇を狙う。
2人の父は「名人」や「ターフの魔術師」の異名を持ち、元騎手で元調教師の故・武邦彦氏。三男の武豊騎手は69年3月15日生まれ、四男の武幸四郎調教師は78年11月3日生まれで、学年で10個違いの兄弟となる。このタッグはこれまでJRAで206戦27勝。18年3月3日の阪神1R、武豊騎手が騎乗した
グアンで勝ち、武幸四郎調教師が初出走初勝利を成し遂げたシーンを覚えているファンも多いだろう。重賞は21年のファンタジーSの
ウォーターナビレラ、23年のシンザン記念の
ライトクオンタム、同じくエルムSの
セキフウで3勝。ただ、GIに限ると7戦して【0-1-2-4】。22年の桜花賞の
ウォーターナビレラのハナ差2着など、善戦は多いが惜しくも戴冠に手が届いていない。
菊花賞には
マイユニバースで参戦する。デビュー当初は幼さが目立ち、勝ち上がりに6戦を要したものの、使われながら着実に成長してきた。夏休みを挟み、約3カ月半ぶりの実戦となった前走の九十九里特別では、大逃げから上がりをまとめて7馬身差の圧勝。一気に菊花賞の惑星候補に浮上した。迎える大一番、武豊騎手はテン乗りとなるが、そこは名手だけに心配無用。逃げるのか、それとも差すのか、その手綱捌きにスタートから要注目となる。
菊花賞では武豊騎手が歴代最多の5勝を挙げているが、実は武家自体が自家薬籠中の物としている一戦だ。騎手として父が73年のタケホープ、74年のキタノカチドキ、78年のインターグシケンで3勝。そして弟も06年にソングオブウインドで制している。それだけに期待は高まるばかり。今年、新たなドラマが生まれることを楽しみにしたい。
【武豊騎手&武幸四郎調教師のタッグのJRA・GI成績】
・21年阪神JF…3着
ウォーターナビレラ・22年桜花賞…2着
ウォーターナビレラ・22年オークス…13着
ウォーターナビレラ・22年秋華賞…12着
ウォーターナビレラ・23年桜花賞…8着
ライトクオンタム・23年皐月賞…13着
タッチウッド・24年フェブラリーS…3着
セキフウ