◆秋華賞追い切り(16日、栗東トレセン)
牝馬3冠最終戦、第30回秋華賞・G1(19日、京都)の出走馬18頭が16日、確定した。4分の1の抽選をくぐり抜けた
インヴォーグの福永祐一調教師(48)=栗東=には史上2人目の騎手&調教師での制覇が懸かる。きょう17日に枠順が決まる。
願いは通じた。福永調教師は投票所前で
インヴォーグが4分の1の抽選をクリアしたことを知ると「すごいな」と満面の笑み。「ついでに内枠当たらんかな。よかったよ。調子がよかったからね」と言葉を続けた。
強敵相手でもぶつけたい。それほどの充実ぶりが、今の愛馬にはある。最終追い切りこそ栗東・坂路で56秒0と軽めだったが、1週前の栗東・CWコースでは6ハロン80秒7―10秒9。古馬相手の1勝クラス、2勝クラスを連勝中の地力強化を感じさせた。「前回よりいい。動きは今までで一番いい。やっても、カイバが上がらないようになっているしね」。今まではフケ(発情)の影響で力を出し切れない面があったが、今回は全くない。
福永調教師は騎手時代に16年の
ヴィブロスで勝利。騎手&調教師でのダブル制覇となれば、松永幹調教師(1996年
ファビラスラフイン&2009年
レッドディザイア)以来、2人目となる。「逃げ馬の後ろぐらいに入れば面白いのでは。乗りやすいし、内枠を引きたい」とトレーナー。抽選突破の勢いで熱望する好枠まで引き当てれば、本当に侮れない存在になってくる。(山本 武志)
◆抽選出走馬の成績 96年以降、未勝利。過去10年で【00223】。3着は15年に2分の1で入った8番人気の
マキシマムドパリと、20年に6分の4を突破した9番人気の
ソフトフルート。なお、3歳限定だったエリザベス女王杯時代の89年に20番人気
サンドピアリスが制覇している。