◆第15回みやこS・G3(11月9日、京都競馬場・ダート1800メートル)
サイモンザナドゥ(牡5歳、栗東・小林真也厩舎、父
アジアエクスプレス)に期待する。2勝クラス突破後からオープン入りまでに14戦を要したが、ここ最近の充実ぶりが著しい。2走前の博多Sは4コーナー手前から促されると、反応よくスッと3番手に進出。直線は追えば追うほど伸びそうな手応えで、上がり最速36秒8の末脚を繰り出して首差で差し切ってオープン入りを決めた。
前走の
シリウスSで重賞に初挑戦。勝ち馬の大外強襲に屈したものの、中団から長くいい脚を使って最後まで伸び続けて2着。十分にめどが立つ内容だった。
3か月ぶりを使われた上積みは大きく、この中間は引き締まった好馬体が目に留まる。10月30日の1週前追い切りは栗東・CWコースで
ミステリーウェイ(7歳オープン)と併せ馬。調教で動くタイプではなく、先行して遅れたが、この馬らしい力強い動きだった。京都は【1・2・2・4】と相性のいい舞台。メンバーはそろったが、初タイトルのチャンスはこの馬にも十分にある。(山本 理貴)