優勝馬にはチャンピオンズCへの優先出走権が与えられる重要な
ステップレースのひとつだが、過去10年間でここからチャンピオンズCへと挑んだ馬は[0-1-5-28]。舞台となる京都競馬場ダート1800mコースはスタンド前から発走して、コーナー4つを回るオールダートコース。枠順による有利不利はほとんどないものの、最後の直線が329.1mと短いため、減速せずにコーナーを回る器用さが求められるレースだ。
◎
ロードクロンヌはエルムS1番人気2着。ダート替わり初戦の未勝利戦をあっさりと逃げ切ったのち4連勝でオープン入りすると重賞で3着、2着、2着。少しずつポジションを下げて末脚に磨きをかけている。前々走は最後の直線で前が開かず大外に持ち出されるロスがあり、前走は向正面から早めに踏み込まざるを得ない展開となったところをインから出し抜けを食う形で先着を許した。京都競馬場のダートコースは[1-1-0-0]とマイナス要素はなく、重賞ウイナーの仲間入りすることを期待したい。
〇
アウトレンジは昨年の2着馬。チャンピオンズCには向かわずに浦和記念で重賞初勝利。今年は平安Sに勝って、帝王賞2着。この時は好位のインでじっと我慢し、最後は外から力強く追い込んで、勝ち馬をクビ差まで追い詰めた。2歳秋にデビューした頃は逃げ、先行力を武器としていたが、キャリアを積みながら控える競馬を身に着けてきた印象だ。今回は休み明けの1戦となるが、休み明けを苦にするタイプではなく、58kgは平安Sで経験済み。2つ目の重賞タイトルを狙う。
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ペリエールはエルムS優勝馬。3歳時にはユニコーンSにも勝っている。これまでは1400〜1600mのワンターンコースを中心に使われてきた馬だが、今年の夏はツーターンコースで2連勝。持ち前の先行力と操作性の高さに加えて、コーナーリングの上手さを証明する事が出来て、レースの選択肢に幅を持たせることができた。1800mは初めてだが、国内1700m以上戦は[3-0-0-0]なら、不安よりも楽しみの方が大きい。
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ダブルハートボンドは3歳8月のデビューから不敗の5連勝。その勢いで挑んだブリーダーズGCは激しい先行争いの末、
ライオットガールに先着を許したが、改めて能力の高さを示した1戦だった。逃げなくても競馬が出来る馬。巻き返しを期待したい。
シリウスS2着△
サイモンザナドゥ、チャンピオンズC3着2回の△
ドゥラエレーデも気になるが、久しぶりにこの馬向きのペースになりそうな△
ブライアンセンスにも注目したい。