マイルCS2025に出走予定のチェルヴィニア(今年10月撮影、ユーザー提供:zatsumuさん)
昨年のJRA賞最優秀3歳牝馬の
チェルヴィニア(牝4、美浦・木村哲也厩舎)が、マイルチャンピオンシップ(3歳上・GI・芝1600m)で復活のGI・3勝目を狙う。
チェルヴィニアは父
ハービンジャー、母チェッキーノ、母の父キングカメハメハの血統。母は16年のフ
ローラS覇者で、オークスは
シンハライトの2着だった。そして半兄の
ノッキングポイントは23年新潟記念の覇者。遡れば祖母の
ハッピーパスは03年の京都牝馬S覇者、そして曾祖母は名繁殖牝馬の
ハッピートレイルズなので、93年マイルCSなど重賞6勝の
シンコウラブリイ、05年セントライト記念など重賞2勝の
キングストレイルなどと同牝系となる。
ここまで11戦4勝。2歳時にアルテミスSで重賞初制覇。3歳を迎え、始動戦の桜花賞は13着に沈んだが、続くオークスでGIウイナーの仲間入りを果たした。さらに秋華賞で2つ目の
ビッグタイトルを獲得すると、
ジャパンCでも4着に健闘し、JRA賞最優秀3歳牝馬に選ばれている。今年は4戦して9着、6着、2着、7着と安定感を欠くが、唯一の1600mだった前々走のしらさぎSが2着なので、現状はこれぐらいの距離が合っているのかも。休み明け2戦目での上積みも考慮すれば、強敵相手のGIでも好勝負になって不思議ない。
さらには血統の後押しもある。
ハービンジャー産駒はマイルCSと相性が良く、京都開催に限ると【2-1-1-2】の超が付く好成績。23年には
チェルヴィニアと同じく4歳牝馬だった
ナミュールが勝利を収めているのだ。それだけに機は熟した感。鞍上にT.マーカンド騎手を迎え、待ちに待った復活Vとなることを願いたい。
【京都開催のマイルCSの
ハービンジャー産駒の成績】
・17年1着
ペルシアンナイト(4番人気)
・18年2着
ペルシアンナイト(3番人気)
・18年8着
ヒーズインラブ(17番人気)
・19年3着
ペルシアンナイト(6番人気)
・23年1着
ナミュール(5番人気)
・24年17着
ナミュール(2番人気)