CWコースで追い切りを終えたダノンデサイル(撮影・亀井 直樹)
CWコースにオーラを漂わせて現れたのは第91代ダービー馬
ダノンデサイルだった。安田師を背に
ダノンブギ(3歳1勝クラス)と併せ馬。序盤は前との距離を保ちながら、リズム重視で進める。4角手前から余力十分に差を詰めると直線で
ギアチェンジ。外から僚馬を捉えて3馬身先着し6F81秒3〜1F11秒4をマークした。指揮官は「動きよりも雰囲気を確認する追い切りでした。集中力があって競馬が近いなって気付いています。この時期にこういうふうにしたいなと思う雰囲気になっています」ともう準備は完了した。
夏の英遠征(インターナショナルS5着)から帰国後は検疫と放牧を挟み、秋に備えた。欧州年度代表馬
カランダガンとはドバイシーマクラシック(1着)以来の再戦になるが「相手は今シーズンの始動戦(当時)だったので今回は同じ馬だと思っていません」と気を引き締めた。
鞍上は4戦連続コンビの戸崎。「この馬のことを知ってくれているので心強いです。YouTubeに笑いがあればね」とちゃかす場面も。「強い馬がそろったレースに参加できる馬を管理させてもらってありがたいです」と感謝の心を忘れず、泰然自若に決戦の時を待つ。