兵庫ジュニアグランプリを制したトウカイマシェリ(中)
「園田金盃」とのダブル重賞開催となった27日の園田競馬11Rで2歳限定のダート
グレード競走「第27回兵庫ジュニアグランプリ」(Jpn2、ダート1400メートル、12頭立て)がで行われ、3番人気の
トウカイマシェリ(牝=栗東・高柳大、父
ドレフォン)が後方から進出して4コーナーで先頭に立つと、内を突いた北海道所属の5番人気
ゴッドバロックの追い上げを4分の3馬身差封じて1着。重賞初制覇を飾った。これでJRA勢は2017年の
ハヤブサマカオーから9年連続の制覇。2着に
ゴッドバロック、3着は2番人気のJRA
ラッキーキッド。1番人気のJRA
ローズカリスは5着に終わった。
これがJRA勢の底力だ。
トウカイマシェリが素晴らしい鋭脚で制圧した。スタートしてからは慌てず騒がず、じっくり流れに乗った。2角過ぎから徐々に進出。勝負どころの3角からグイグイ差を縮めると、直線は
ゴッドバロックと一騎打ち。最後は4分の3馬身差ねじ伏せてゴール。力強いレースで勝利を収めた。
鞍上の鮫島克駿(29)は「序盤はゆっくり自分のリズムで、末脚を生かす競馬を先生と話していました。思い描いた通りのレースができました。距離も千四は持ってくれました」と理想の競馬で、会心の勝利をアピール。
管理する高柳大輔師(48)は「いい状態でもってこれました。距離が長いのかなとか、いろいろと心配ごとはありましたが、全部吹っ飛ばしてくれました。鞍上が本当にうまく乗ってくれました」と愛馬と鞍上を絶賛した。
今後へ向けて視界の広がる一戦になった。「芝でも走れるかなという気持ちもある。この後は中央のダート戦がほとんどないので、しっかり休ませて、次走に向かいたいと思います」と指揮官。芝では未勝利勝ちを収めており、芝砂兼用。
スピードに加え、
パワーも十分。この先のローテから目が離せない。