歴代単独トップのジャパンC3勝目へ2頭を送り込む友道師
「
ジャパンC・G1」(30日、東京)
先週日曜の東京3Rで史上43人目、現役では7人目となるJRA通算800勝を達成した友道康夫調教師(62)=栗東。ダービー3勝などG1・23勝を誇る名トレーナーが、
ジャパンCに2頭を送り込む。
アドマイヤテラはオークス3着のある母アドマイヤミヤビも育てた思い入れのある血統。友道師は「ミヤビは
コロンとしていたけど、この馬は胴が長い。ミヤビはお父さんを出すからきょうだいも似ていないけど、子どもが走っているからね」と血の継承を喜ぶ。
前走の京都大賞典は4着に敗れたが、2走前に目黒記念を制しているように東京コースとの相性はいい。「胴が伸びて、より長距離馬らしくなった。調教でも左回りの方がコーナリングがスムーズ。長くいい脚を使えるし、東京二四は一番合う」と力を込めた。
もう1頭の
ヨーホーレイクは、現役重賞勝ち馬が6頭と少なくなったディープインパクト産駒。7歳秋を迎えたが「2年近く休んでいる期間があったので、まだまだ若いです」と衰え知らずだ。84年の
グレード制導入後、種牡馬別のJRA・G1勝利数はディープインパクトと、その父サンデーサイレンスが71勝でトップに並ぶ。父超えとなる“単独”の座を狙い、「動きや体つきを見てもディープ産駒らしいところがある。ディープの底力を見せてくれたら」と楽しみにする。17年に
シュヴァルグラン、昨年は
ドウデュースで制した友道師。連覇、そして歴代単独トップの
ジャパンC3勝目へ、期待が高まる。(デイリースポーツ・井上達也)