秋のダート王決定戦、チャンピオンズC。中京ダート1800mはタフなコース設定で知られ、真の実力が問われる舞台だ。今年は新興勢力の3歳馬や、地方交流重賞(DG)で実績を積んできた馬たちが多く参戦し、混戦模様を呈している。過去の傾向から、好走条件を満たす有力馬をあぶり出したい。
1.前走・DG(ダート
グレード)競走出走馬に妙味あり
過去10回で、前走DG競走だった馬は[9-7-3-42]という圧倒的な成績を残している。勝率は14.8%、複勝率は31.1%に達し、単勝回収率203%、複勝回収率140%と、ベタ買いでもプラスになるほどの高い期待値を誇る。一方、前走が中央のGIIIだった馬は複勝率12.9%と苦戦傾向にあり、DG競走を経てここに挑む馬の信頼度が非常に高いことがわかる。
2.前走4角先頭の馬が買い
前走の第4コーナーを先頭で通過した馬は[2-3-3-12]で複勝率40.0%、複勝回収率168%と好成績。頭まで突き抜けるのは好位の馬が多いが、逃げられるような機動力がある馬はここでは安定勢力となる。
3.3歳世代の高い複勝率と回収率に注目
年齢別の成績では、3歳馬が[2-2-2-12]で複勝率33.3%をマークしており、出走数は少ないながらも古馬を凌駕する好走率を誇る。複勝回収率も118%と100%を超えており、斤量面の恩恵や成長力を加味しても、この世代を軽視することは危険だ。逆に8歳以上の高齢馬は好走例がなく、過度な期待は禁物と言える。
本命は3歳の
ナルカミ。前走はJpnIのジャパンダートクラシックを制しており、3歳馬の複勝率33.3%、前走DG競走組の複勝率31.1%という好データに合致する。さらに特筆すべきは前走の第4コーナーを先頭で通過している点だ。複勝率40.0%を誇るこのデータも味方につけ、3つの好走条件をすべて満たす唯一の存在として不動の本命とする。