ドバイワールドC、カジノドライヴは8着

2009年03月29日 02:30

 世界の壁は厚かった。現地時間28日、ドバイ・ナドアルシバ競馬場で行われたドバイワールドC(北半球産4歳上・南半球産3歳上、首G1・ダート2000m、1着賞金360万米ドル、14頭立て)に、日本から{horse=2005110112:カジノドライヴ}(牡4、美浦・藤沢和雄厩舎)が安藤勝己騎手騎乗で出走。日本馬初のドバイWC制覇に期待が高まっていたが、勝ち馬から大きく離れた8着に敗れた。

 「前に行く馬が何頭かいたので、4〜5番手くらいで競馬をしようと思っていた」という安藤勝己騎手を背に、序盤は好位を追走。しかし「気分よく行かせると、距離的に2000mはギリギリという感じがあったので控えたが、3コーナーで前の馬が下がってきてゴチャゴチャしてしまい、思ったポジションが取れなかった」と徐々に後退。「最終コーナーで内が開いたので気合いを入れたが、反応がなかった」と、直線では見せ場もなく失速した。

 藤沢師も「スタートは良かったが、道中で砂を被ってしまった。スペースはあったが、行こうとしてもそこから前に出られなかった。この馬の競馬をさせてもらえず、諦める感じの競馬でした」と、世界最高峰レースの厳しさを痛感。「あまり馬込みで競馬をしたことが無かったので厳しい流れだったんでしょう。馬自身は頑張ったと思います」と愛馬の走りを讃えた。今後については「ずっと使わせてもらってきたのでどうするかは少し考えます」としている。

 例年に比べて手薄なメンバーと評されていた今年の出走馬だったが、勝ったA.グライダー騎手騎乗のウェルアームド Well Armed(セン6、米・E.ハーティ厩舎)は、2着のグロリアデカンペオン Gloria de Campeaoに14馬身もの大差をつける圧勝。「海外の馬は強いですね。今回のメンバーならチャンスと言われていたのに、残念な結果でした。日本の馬を相手にするのと同じようにはいかないですね」と、世界の強豪相手に安藤勝己騎手も完敗を認めざるを得ない結果となった。

◆ウェルアームド
 父Tiznow、母Well Dressed(その父Notebook)という血統の米国産馬。05年7月にイギリスでデビューし、その後アメリカに移籍。昨年のドバイワールドCではカーリン Curlinの3着に入っている。昨年9月のグッドウッドS(米G1)でG1初制覇。先月のサンアントニオH(米G2)2着からここに臨んでいた。通算成績23戦7勝(重賞4勝)。

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