ドリームジャーニーは午前11時41分に中山競馬場へ到着した。疲れも見せず、馬房でも
リラックスムード。「先週が(事故渋滞で)ひどかったらしいので、早めに栗東を出ました」と山下助手。思惑通りのスムーズな旅だった。土曜は雨予報だったが、雲ひとつない快晴。「アイツ、運持ってるわ。宝塚のときも降水確率70%なんて言っていたからね。いい馬場で走らせたかったから良かった」。自慢の末脚を存分に発揮できる設定に表情が緩んだ。
土曜朝のマツリダゴッホは僚馬
マイネルキッツに続いて美浦坂路に登場。軽めのキャンターで1本駆け上がったあと、Wで気合を乗せた。「まるでチェスの駒みたいでしょ。全然力みがなくいい雰囲気だね」。国枝師は無事に最終調整を終えて安どの表情。「結果は出せなかったが、昨年(12着)も状態は良かったからね。今年もいい出来で出せる。逆転
サヨナラ満塁ホームランを打ってほしいね」。ホームコースの中山で前走17着から一変する。
気負いは全く見られない。
エアシェイディは美浦北Cで最終調整。時折立ち止まって景色を眺める余裕もあり、いい意味で
リラックスムードだ。「今年の最終目標に設定してきた一戦に向けて、こう変わってほしいというイメージ通りの上昇カーブを描いてきた」と伊藤正師。着実に進化を遂げてきた百戦錬磨の8歳馬が、大一番で昨年3着時以上の走りを見せる。
提供:デイリースポーツ