ウォータクティクスは気合を前面に押し出して、栗東坂路を懸命に駆け上がる。ラスト1FでGO
サインを受けると、最後までしぶとく脚を伸ばしてフィニッシュを決めた。4Fは計不-39.5-13.0秒。全体の時計はエラー表示だったが、最後まで集中力を持続。池江寿師は「4F53.5秒くらいだと思う。最後までしっかりと追えたし、ここ2、3走では一番いい動き。躍動感が戻ってきた」と復調を感じ取っていた。
巻き返しへ調整は順調。トレーナーの表情も明るい。「結果として夏場は良くなかったのかも。冬場なので歩様は硬くなるけど、毛ヅヤはいいし、成績は冬場の方がいいからね」。鞍上は一番数多くコンビを組む藤田。「新馬戦の前から調教もつけてくれたし、この馬のことをよく知っているので」と信頼を寄せていた。
舞台はレコードを保持する京都ダート1800m。全力を出し切るには絶好の条件だ。「東海S、白山大賞典はコーナーが多過ぎて、馬がやめていたので、4つのコーナーになるのはいい。同型もいるので楽な競馬はさせてもらえないと思うが、いい結果を出して、フェブラリーS(2月21日・東京)に向かいたい」と池江寿師。見事に復活を果たして、大舞台へと突き進むだけだ。
提供:デイリースポーツ