昨年の2着馬{horse=2004103345:レインダンス}が、やわらかな日差しを浴びながら角馬場で入念な調整を行った。体をしっかりと温めた後、栗東DPに移動。序盤からゆったりしたペースを刻みながら、ハロン棒を通過。ラップが一向に上がる気配がないまま、4角に差し掛かる。直線でも手綱を取る藤岡康は微動だにしない。栗毛の馬体はそのまま馬なりでフィニッシュラインを越えた。
派手なアクションはいらない。そう言わんばかりに藤岡康は「いいですね」と笑顔を振りまいた。5F68.3-39.0-11.7秒に「5Fから15秒くらいのペース。余裕を残す感じで、と思っていました。少し指示を出した程度で、きっちり反応してくれましたね。出来は前走よりもいいんじゃないですか」と目下の充実ぶりをアピールした。
鋭い動きで連覇を誓った。{horse=2005106458:チェレブリタ}は栗東DPでプリムール(3歳500万)と併せ馬。5馬身ほど離れた後方から追走し、半馬身先着した。時計は5F64.2-50.5-11.5秒。またがった高橋亮(レースはルメール)は「いい動き。先週は硬いかなと思ったけど、そんな感じはなかった」。荒川師も「あとは展開だけ」と得意の季節で復活を誓った。
昨年の3着馬{horse=2004103187:ザレマ}は5走ぶりのコンビとなる安藤勝がまたがって栗東坂路で単走。しまいは一杯に追われたが、最後まで真っすぐにこう配を駆け上がった。時計は4F52.3-37.8-13.0秒。安藤勝は「久しぶりに乗ったが、いつもと変わらなかったね。もっとやれていい馬だよ」とベストのマイルで期待を寄せる。
提供:デイリースポーツ