「第28回中山牝馬S・GIII」(芝1800m)は14日、中山11Rに16頭で争われ、中団を追走した4番人気の
ニシノブルームーンが直線で抜け出すと、迫る
ウェディングフジコ(2着・8番人気)らを押さえ込み、1分47秒6のタイムで重賞初勝利を飾った。3着には9番人気の
チェレブリタが入り、3連単は12万5120円の中波乱。1番人気の
コロンバスサークルは追い込み届かず4着に敗れた。
得意の中山で
ニシノブルームーンが鮮やかに決めた。5度目の挑戦で初の重賞タイトルを獲得。これで5戦4勝としたコース実績はダテではなかった。
「ちょうどいい位置でリズム良く流れに乗せることができました。まだ余力もありましたよ」。ソツのない騎乗ぶりで、前日のアネモネS(
ギンザボナンザ)に続く土日メーンジャックを決めた北村宏は「だいぶ
パワーアップしています」と話すと笑顔でうなずいた。
賞金加算に成功したことで、今後は当初から春の最大目標に据えていたヴィクトリアマイルへ直行。「いつもは掛かるのを注意しながら運ぶ馬。きょうもそうだったけど、流れが速い方がしまいは甘くならない」と鈴木伸師は手応えをのぞかせる。タニノギムレット産駒は総じて東京巧者。
ブルームーンも侮れない存在となりそうだ。
提供:デイリースポーツ