【ダラカニ、凱旋門賞制す】
欧州競馬の総決算、仏G1凱旋門賞が5日、ロンシャン競馬場で芝2400mを舞台に開催された。この日の馬場状態は不良であったにも関わらず、3歳馬ダラカニDalakhani(父ダルシャーン)が前評判通りの強い競馬を見せ、直接対決が注目されていた4歳馬High Chaparral(3着、父サドラーズウェルズ)に5馬身以上の差をつけて快勝。スウェーヴダンサーSuave Dancer、パントレセレブルPeintre Celebre、モンジューMontjeuに続いて、史上4頭目となる仏ダービー馬による同一年の凱旋門賞制覇を果たし、シーズンを終了。鞍上は22歳のC.スミヨン騎手で、凱旋門賞初制覇となった。2着は、今季緒戦から前走の英G3セプテンバーSまで3戦3勝の6歳馬マブタカーMubtaker(父シルヴァーホーク)となった。
昨年8月に競走デビューを果たしたダカラニは、今年の仏ダービーまで6戦6勝をあげていたが、6月の愛ダービーで2着に敗れた。しかし、夏の休養を経て3ヶ月ぶりの実戦となった9月の凱旋門賞トライアルG2ニエユ賞に快勝していた。
一方、昨年に続いて凱旋門賞3着となったハイチャパラルは、状態によって25日のBCターフに向かうことをA.オブライエン調教師が明らかにした。
【オペラ賞開催、ブライトスカイ3着】
ロンシャン競馬場で5日、牝馬限定戦G1オペラ賞(2000m)が開催され、M.スタウト厩舎の人気薄ジージートップZee Zee Top(4歳、父ザフォニック)が、有力馬イエスタデイYesterday(3歳、父サドラーズウェルズ)とブライトスカイBright Sky(4歳、父ウルフハウンド)らに僅差で競り勝ち優勝。G1初優勝を飾った。
スタウト調教師によると「母カラースピンは、不良馬場で愛オークスを制した。今日の不良(馬場)は、ジージートップに合っていたのだろう。」と話した。昨年10月のメイドン・レースでデビュー初勝利をあげたジージートップは、今季緒戦の準重賞を制した。しかし、6月の愛G2プリティーポリーS3着、8月の英G1ナッソーS3着、G1ヨークシャーオークス6着と勝ち星から遠ざかっていた。今後は、生まれ故郷のミーオンヴァレイ・スタッドに戻り休養に入るもよう。