「第17回函館スプリントS・GIII」(芝1200m)は4日、函館9Rに15頭で争われ、好位を追走した2番人気の
ワンカラットが抜群の手応えで直線を向くと、後続をあっさり突き放して2馬身差で完勝。1分08秒2のコースレコードで重賞2勝目を挙げた。59キロを背負った1番人気の
ビービーガルダンが2着を死守し、3着はしぶとく伸びた
アポロフェニックス(5番人気)。笠松から参戦した
ラブミーチャンはシンガリ15着に敗れた。
“夏は牝馬”の格言が色濃く反映される一戦で、今年も
ワンカラットが牡馬をなで切りにした。「スタートも出てくれたし、内にいいポジションがあいていた。きょうはただつかまっていただけ。強かったですね」。この藤岡佑の言葉通り、完勝といえる内容だった。
CBC賞3着に続き、ス
プリント戦での好走。福島で勝利を見届けた藤岡健師は、高い短距離適性に目尻を下げる。「これでイメージ的にはス
プリンターになっちゃったね。マイルの馬と思っているんだけど…。こうなるとサ
マースプリントシリーズに行くようになっちゃう」と“ス
プリント女王”を目標に掲げた。今後は社台
ファームへ放牧に出し、英気を養ってからキーンランドC(8月29日・札幌)を予定。今夏の
ワンカラットは北の大地で最高の輝きを放つ。
提供:デイリースポーツ