高齢馬が活躍するみちのく名物のハンデ戦で、昨年のリベンジに燃えている馬がいる。6歳の
アルコセニョーラだ。昨年は連覇のかかった
ミヤビランベリの2着に敗れたが、得意の福島で重賞3勝目を狙う。
これまで福島では[2-3-0-7]の成績を残している。相性抜群とまではいかないように思えるが、重賞では07年福島記念優勝を筆頭に、09年福島牝馬Sと七夕賞で2着と力を発揮している。畠山助手は「差しが決まりやすい馬場はこの馬にとっていいですからね」と分析。小回りながら、開催後半になると外からの差しが当たり前のように決まるのが福島コースの特徴。先週からその傾向になりつつあるだけに、舞台としては申し分ない。
頼もしいパートナーも帰ってくる。6月13日東京1Rのレース後に馬にけられ、右足関節じん帯を損傷して休養していた武士沢が、今週から復帰することになった。これには同助手も「心強いですよね」と笑顔。
“夏は牝馬”という競馬の格言はあるが、それを地でいくようなタイプ。過去の成績を見ると、暖かくなるにつれて成績は上向いている。「得意のシーズンだし、頑張ってもらわないとね」。円熟期を迎えた夏女が、今年もみちのくのファンを沸かせる。
提供:デイリースポーツ