3か月ぶりの実戦となる不安よりも、リフレッシュ効果への期待の方が大きい。
トウショウシロッコは、美浦坂路2本目に4F59.8-40.7-13.4秒と大きめに乗られたあとの3本目が最終追い切り。ラスト1Fから仕掛けられた僚馬
ガートモンテス(4歳500万下)の外を回り、馬なりのまま4F54.3-36.0-12.1秒のタイムできっちりと先着を決めた。
中間は2週前に坂路で3F36.3-11.9秒、さらに1週前も同36.6-11.7秒。ラスト重点に鋭い動きを連発している。大久保洋師は「
ガートモンテスが想像以上に走った分、予定より時計が速くなったが問題はない。前走(福島民報杯12着)はバテ気味だった。間隔をあけて(サマー2000シリーズに)備えてきたからね。大体は仕上がっている」と好感触だ。
これまで重賞で2、3着が各4回。タイトルに手が届かない詰めの甘さは否定できないが、今回の、少し時計も上がりもかかる設定は自慢のしぶとい末脚を発揮するうえで申し分ない。「4着の去年よりメンバーは少し楽かな。年齢的にも何とかタイトルがほしい」。今季は中山金杯2着、AJCC3着。衰えの感じられない7歳馬が直線で一気に強襲する。
提供:デイリースポーツ