「第46回函館記念・GIII」(芝2000m)は25日、函館9Rに16頭で争われた。レースはホワイト騎乗の2番人気{horse=2005103510:マイネルスターリー}が、4角で一気に先頭集団に取りつくと、他馬を寄せつけず、2着に3馬身半差をつけて重賞初制覇を飾った。勝ち時計の1分58秒5は、88年サッカーボーイの1分57秒8に次ぐレース史上2位。94年に洋芝になってからは最速となる。1番人気ジャミールがゴール前で2着に上がり、3着はクビ差でドリームサンデーが粘った。
短期免許で来日したばかりのホワイトが10シーズン連続で香港リーディングに輝く実力を、これでもかと見せつけた。「道中も残り800mからの走りも思い通り。自分としては全然乗り難しい馬ではなかった」。涼しい顔で振り返ったホワイトは、前日は今年の拠点となる小倉で騎乗。「ハードなスケジュールだったけど、こうやってGIIIを勝てて満足だね」と白い歯をのぞかせた。
「ズブいところがあるから、腕っぷしの強い彼は合うと思って依頼したんだ」と満足げに話したのは加用師。「涼しい函館での滞在、洋芝、そして鞍上。この3つで足りなかった部分を補えたけど、こんなに差をつけるとはね。今までのウサを晴らせたよ」と笑顔を見せた。
8度目の挑戦で重賞Vを決めたスターリーは、引き続きホワイトとのコンビで札幌記念(8月22日・札幌)へ参戦。5勝を挙げる得意の舞台で重賞連覇を狙う。日本での重賞制覇は、04年函館2歳S(アンブロワーズ)に続き2度目となった鞍上は8月29日まで騎乗予定。引き続きサマーシリーズを盛り上げる。
提供:デイリースポーツ