スピリタスが栗東坂路を気持ち良さそうに駆け抜けた。ゴール前はセーブ気味に、単走で4F52.8-38.7-12.7秒をマーク。目下の充実ぶりを示すには十分過ぎる内容だった。
引き揚げてきた横井助手の表情も満足げ。「良かったです。いつもそれほど動く馬じゃないんでね。最後はいつも(手綱を)引っ張りながら上がってくるけど、12秒台なら上出来。いい状態で臨めます」。短期放牧を挟んだが、太め感もなく仕上がりは上々だ。
能力を考えれば、重賞の舞台でも気後れすることはない。「(重賞ウイナーの)
アクシオンとも差のない競馬をしていたし、ここでも通用する力はある。要は(重賞が)初めてということだけ。普通に走ってくれれば」。脚質的に、オープンの速いペースはむしろ歓迎のクチ。足踏みすることなく、壁を突破してみせる。
栗東坂路で4F56.2-40.8-12.9秒。僚馬に突つかれながらだったが、
マイネルクラリティの時計は平凡だった。ただ、もともと攻め駆けしないタイプ。「こんなもの。とぼけたところがあるし、追い切りは関係ない馬だから」と宮本師は納得する。青葉賞以来、3度目の重賞挑戦に「スタートしてからの折り合い次第」と課題を挙げながらも期待を寄せた。
提供:デイリースポーツ