前走の日本海Sを制した{horse=2005106372:スリーオリオン}はゆったりとした歩みで、オープン馬の仲間入りを果たした。あと一歩で勝利を逃す競馬も多かったが、これまで21戦連続で掲示板を外していない。鹿屋助手は「力は以前からあると思っていた」とその素質を高く評価するが、「展開が不向きだったり、不利を受けることがあって…」と出世の遅れを残念がる。一方で好位追走から勝利をつかんだ前走を例に「今では先行しても押し切れるようになった。どんなレースでもできるようになっている」とさらに内容は濃くなっている。

　前走後は放牧を挟んでリフレッシュ完了。月1回のローテで使い込まれている心配はない。「昔はレースを使うと疲れがたまっていたが、今は腰の疲労が取れやすくなっている。好調を維持しています」。体質強化でレースの幅が広がる、そんないい流れを生んでいる。

　条件も文句なし。左回りで結果を出しているが、新潟は[2-2-0-1]と最も得意とする。加えて、2勝を挙げる内田博とのコンビ継続は頼もしいかぎり。「相性のいいジョッキーが乗ってくれるのは強みですね。ハンデの55キロもいいところ」と手応えありだ。

　村山厩舎は昨年のホッコーパドゥシャでV。先輩に続く連覇で、飛躍への大きなステップを踏み出す。

提供：デイリースポーツ