ヴァナディース、テンション上がらず「いい感じ」/新潟2歳S

2010年09月01日 12:03

 同じ舞台で新馬戦を勝ち上がったヴァナディース。デビュー戦を迎えるにあたって陣営の不安点はひとつだった。「ゲートも速いし、前向きな馬。一気に掛かっていってしまう可能性があったんだ」。テンションが上がり過ぎることのないように、加藤征師はあえて馬なりのみの調教で、速い時計を出さずに送り出した。

 だが、不安は杞憂(きゆう)に終わった。レースでは、好位3番手につけながら折り合いに苦労するそぶりは全く見せず、直線では追い出しを待つ余裕を見せて1馬身1/4差で完勝した。

 「前向き過ぎるところがあるので慎重に構えていたけど、道中もうまくいい感じでいけました」。初戦を振り返った吉田豊だが「ただ、レース後は一度もまたがっていないんですよね。テンションさえ上がっていなければ、いい切れを生かせるはずですが…」と不安な表情をのぞかせる。

 しかし、幸いなことにテンションは上がっていない。「短期放牧を経て、美浦に戻ってからもムキになっていないし、意外と落ち着いている。初戦もまだ脚を余していた。時計もいくらでも詰められる」と師は強気な姿勢を崩さない。

 有り余るほどのスピードがあった半姉のラインクラフトは、5つの重賞タイトルを手にした。まずはひとつ目の重賞Vに自信を深めることができるか、注目だ。

提供:デイリースポーツ

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