2歳戦の注目は7冠馬の産駒だけじゃない。現役時代、05年の有馬記念でディープインパクトに初黒星をつけたハーツクライの遺伝子を受け継ぐ
バラードソングが、初の重賞タイトルを狙っている。まさに父譲りだ。「ためが利くし、追ってからの脚がいい。坂路もガンガン上がって行く。乗っている感じは軽いが、足音が“バシッ”とした感じですごい。小さい馬の割には跳びも大きい」と濱田助手はハーツクライ産駒を絶賛する。ケイコでは騎乗者の感覚以上にタイムが出て、脚さばきも力強い。イメージは重なる。
中間は放牧を挟んで調整されてきた。「牧場でも乗り込んでいるし、予定通り。いい意味でリフレッシュできたと思う。学習能力も高いし、注文をつけるところはないですね」と仕上がりに自信を見せる。
厩舎にとっても重賞初制覇がかかる。「相手がいることですから。ちょっとは色気を持っているんですけど」と笑顔を浮かべる。表情からは期待の高さがうかがえた。厩舎、父に初めてのタイトルを-。チャンスは十分にある。
提供:デイリースポーツ