「第30回小倉2歳S・GIII」(芝1200m)は5日、小倉10Rに17頭で争われ、中団を追走した1番人気の
ブラウンワイルドが、ハナを切った2番人気の
シゲルキョクチョウをゴール寸前で捕らえてV。前走フェニックス賞の雪辱を果たした。勝ちタイムは1分08秒7。3着には9番人気の
スギノエンデバーが入った。
こん身のステッキに応え、
ブラウンワイルドが外から鋭く強襲。最後は
シゲルキョクチョウとの写真判定に持ち込まれたが、鼻差の勝利を告げられると、浜中はホッとした表情を浮かべた。「最後は“何とか届いてくれ”という思いで追った。速い流れになってついていけなかったが、直線に向いてからは、この馬らしい末脚を見せてくれましたね」。小倉出身、そして08年には
デグラーティアで重賞初Vを決めたレース。2着に敗れた前走のリベンジを思い入れのある舞台で果たし、白い歯がこぼれる。
坂口則師は4年ぶり4回目となる夏の小倉リーディングも手にした。「負けたかなと思ったが、最後は届いたね。リーディングを獲れたのは、厩舎スタッフが一生懸命に頑張ってくれた成果。宮崎出身ということもあり、九州の小倉競馬で活躍できてうれしい」とニッコリ。タイトルをつかんだ
ブラウンワイルドはいったん放牧に出され、秋に備える。
提供:デイリースポーツ