強めの調教は必要ない。
セントウルS2着で地力を示した香港馬
グリーンバーディーは、中山芝で4F56.6-42.0-13.3秒。やや頭の高い走法で馬なりのまま駆け抜け、大きなアクションは見せなかった。
「強く追うことなく、馬が自分から前に出て行った。大変満足しているよ」とファウンズ師の第一声。「15日に中山に到着してから、輸送の影響で2日間運動を休ませたんだ。前走(484キロ)後は478キロまで体重が減っていた。でも今は488キロに戻っている」。軽めの調整と中間の馬体減。とらえ方によっては不安にも思えるが、外国馬ですべてをオープンにしない陣営も少なからずいる。過程を明らかにしたのは、むしろ状態面に自信あるがゆえと考えるべきだろう。事実、胸前の筋肉は高いレベルでキープ。「輸送には慣れているから馬も
リラックスしている。それに日本食も好きみたいだ」と冗談を交える余裕も見せた。
香港馬は05年に
サイレントウィットネスが完勝。「彼はもともとチャンピオン。でもウチの馬も今が一番いい時期だ。彼のようなレースになればいいね」。今年、日本は再び“短距離王国”の底力を知ることになる。
提供:デイリースポーツ