その勢いは天井知らずだ。
アドマイヤシャトルは栗東CWで単走追い。一杯に追われ、6F78.4-38.8-12.7秒をマーク。軽快な脚取りで出来の良さを伝えた。またがった四位はこの日が
ファーストコンタクト。「?反応を見てくれ?という指示。いい感じだったよ」と納得の表情を浮かべた。
しまいに時計を要したのは前半から気分良く行かせたから。テンからの3Fは13.3-13.0-13.3秒と、意識的に速いラップを刻ませた。「全体的に速い時計を出すのはいつものパターン。集中させるために最初から行った。前向きにさせた」と友道師はその意図を説明する。
3走前に500万下を勝ったばかり。次々と昇級の壁を乗り越えて、あっという間にオープン入りを果たした。「もともと走る素質を感じていた馬。ただ、集中しなかったり、物見したりで時間がかかった」。まだ精神面の難しさを抱えるが、前進の跡が見られるのは何よりだ。
前走も着差以上に強い内容だった。テンにもたつきながらも、直線は一際目立つ脚で差し切った。「前走でも水たまりを気にしていた。駄目だと思ったけど伸びてきた」。結果を残したことにトレーナーは笑みを浮かべる。
昇級戦でいきなりの重賞挑戦だ。今の勢いなら、そんな高いハードルでさえ楽々と乗り切れそうだ。「ゲートを出ないと分からない馬だけど、最近は集中しているからね」と指揮官は力を込める。四位も「しまいはいい脚を持っている。連勝できているので、どれだけやれるか楽しみ」と期待の表情を浮かべる。4連勝へ-。成長力に富んだ4歳馬が重賞の壁を突破する。
提供:デイリースポーツ