新星トランセンド、春はドバイ挑戦も/JCダート

2010年12月06日 12:07

「第11回JCダート・GI」(ダート1800m)は5日、阪神11Rに16頭で争われ、好スタートから先手を奪った1番人気のトランセンドが堂々たる逃げ切り勝ち。GI初挑戦でビッグタイトルを手にした。勝ちタイムは1分48秒9。後方から鋭く追い込んだ8番人気のグロリアスノアが首差の2着。3着には11番人気のアドマイヤスバルが入った。

 レース前に課題に挙げていた阪神の坂も見事に克服。鮮やかにパートナーをエスコートした。藤田は「1番人気だったので、応えられてすごくうれしかった。ストライドが大きいので、乗っていてペースは速く感じないが、この馬のリズムで走らせれば大丈夫。強い競馬だったと思う」とねぎらった。

 引き揚げてくる人馬を迎えた安田師の目には歓喜の涙があふれていた。開業16年目、33回目の挑戦でつかんだGIタイトルに「ここに向けて目イチの状態で仕上げることができた。並びかけられたときに“やられた”と思ったが、引き離してくれて胸が熱くなった」と声を弾ませた。

 次の目標は来春のドバイ・ワールドC。指揮官は「JCダートはチャレンジャーだったが、勝てたのでチャンピオンとして来年の海外遠征に行きたい」と前を見据える。フェブラリーS(2月20日・東京)も視野に入れているが、厩舎に置いて状態を見ながら詳細を決めていく方向だ。冬の仁川で輝いた砂の新星。これからも、まばゆいばかりの光を放ち続ける。

提供:デイリースポーツ

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