鋭い反応で僚馬を突き放した。{horse=2007100727:ヒルノダムール}は藤田を背に栗東CWで併せ馬。トキノヤマトボシ(5歳500万下)を0.7秒追走し、追い出しを残り1Fまで我慢。最後は放たれた矢のように伸びて、0.5秒の先着を果たした。時計は6F80.7-37.9-12.1秒。藤田は「きょうの重い馬場で普通はこんなに動けない。それに外々を回っているからね。抜け出してから少しもたれたけど許容範囲。すごいよ、やっぱり」と感心した。
見守った昆師も満足げな表情を浮かべる。「動きは良かった。これまで栗東にいるときの最高馬体重が482キロ。今も482キロあるけど、太め感はない。馬体が大きくなった感じがする」と成長ぶりに目を細めた。「ハンデが公平についているのなら接戦になる。そこから抜け出せるように頑張ってほしい」。無冠に終わったクラシックの憂さをまとめて晴らす。
提供:デイリースポーツ