「第46回デイリー杯クイーンC・GIII」(芝1600m)は12日、東京11Rに16頭で争われ、中団を追走した2番人気の
ホエールキャプチャ(牝、父クロフネ、美浦・田中清)がGI2着馬の意地を見せ、うれしい重賞初勝利。勝ちタイムは1分35秒4。3/4馬身差の2着は内をさばいて伸びてきた5番人気の
マイネイサベル、さらに3/4馬身差の3着には外から追い込んだ4番人気の
デルマドゥルガーが入った。単勝1.7倍の1番人気の
ダンスファンタジアは中団追走から伸びを欠き、6着に敗れている。
池添は誰よりもパートナーの能力に自信を持っていた。「きょうは“横綱”競馬をしようと思っていた」。鞍上にとっては当然の完勝劇だった。自ら志願して美浦での最終追い切りにまたがるなど、ほれっぷりは半端ではない。「
レーヴディソールと戦うまでは負けたくなかった。これで向かっていける。めちゃ楽しみにしているから(美浦に)乗りに行ったんです」。期待馬が見せた期待通りの走り。打倒・女王に光が差し込んだ。
「全体的に
パワーアップして、落ち着きも出てきた。それでスタートも出るようになった。確実に力をつけているのが分かる」と成長を口にした田中清師も「まだ勝負づけは済んでいない」と闘志を燃やす。今後は
トライアルを挟まずに、2〜3週前に栗東入りして桜花賞へ直行。胸を張って挑戦状をたたきつける。
提供:デイリースポーツ