7日、中山競馬場で行われた皐月賞トライアル・弥生賞(G2、芝2000m)は、五十嵐冬樹騎手騎乗の2番人気コスモバルク(牡3、道営・田部和則厩舎)が、道中2番手から直線坂下で粘るメイショウボーラーを捕らえるとさらに1.1/4馬身差をつけて快勝。ラジオたんぱ杯2歳S(G3)に続き重賞2連勝。勝ちタイムは93年のウイニングチケット(2分00秒1)に次ぐ史上2番目の好タイムとなる2分00秒5(良)。2着には逃げ粘った3番人気メイショウボーラー、3着には好位から直線伸びた6番人気メテオバーストが入り、以上3頭には皐月賞への優先出走権が与えられる。1番人気のフォーカルポイントは後方から伸びきれず5着に終わった。
勝ったコスモバルクは父ザグレブ、母イセノトウショウ(その父トウショウボーイ)という血統。昨年、ホッカイドウ競馬で導入された認定厩舎(外厩)制度による調教馬第1号でもある。今回の弥生賞は、2月15日に門別競馬場に移動し、2月27日に美浦トレセンに入厩という外厩馬の大きなハンデを克服しての勝利で、地方馬としては9年ぶりのクラシック出走(95年桜花賞、オークスのライデンリーダー、皐月賞のハシノタイユウ)が可能となった。通算7戦5勝(中央3戦3勝、全て芝コース)。鞍上の五十嵐冬樹騎手、管理する田部和則調教師ともに、JRA重賞は03年ラジオたんぱ杯2歳Sに続き通算2勝目。