好調キープだ。{horse=2008102959:モアグレイス}は酒井を背に、栗東坂路を単走。鞍上の合図で軽くしまいを伸ばして、4F53.9-38.8-12.6秒をマークした。

　結果的に1週前追い切りとなってしまった9日には、自己ベストとなる4F51.1秒を記録。開催が月曜日となったことで木曜追いを選択する陣営が多いなか、少しでもレースまでの間隔を取るために水曜追いに。「1週延びたけど、うるさくなる馬ではないので大丈夫。状態面での問題もないので、この調子を維持して臨みたい」と西園師は自信をのぞかせた。

　前走後に短期放牧を挟んでいるだけに、使い込んできた馬よりも、いくらか調整がしやすいのは確かだろう。担当する塩満助手も、延期による影響については心配をしていない。「少しテンションが上がっている程度。馬体重も大きな変動はないと思います」。もう1頭の担当馬サダムパテックは、弥生賞で1番人気に応えた。「モアもここでいい結果を出してほしい」と桜舞う仁川へと思いをはせていた。　

提供：デイリースポーツ