現地時間26日、ドバイ・メイダン競馬場で行われたドバイワールドC(北半球産馬4歳上、南半球産馬3歳上、首G1・AW2000)は、M.デムーロ騎手騎乗のヴィクトワールピサが、最後方追走からレース途中で先団に取り付くと、逃げたトランセンドとの叩き合いを1/2馬身差制し優勝した。勝ちタイムは2分05秒94(良)。さらに1/4馬身差の3着にモンテロッソ Monterosso(UAE)が入った。ブエナビスタは後方からレースを進めたが伸びを欠き8着に敗れている。
今回で16回目となる世界最高峰(1着賞金:約4億8000万円)レース・ドバイワールドCで、日本調教馬の優勝は史上初の快挙。これまでは01年トゥザヴィクトリーの2着が最高だった。過去にホクトベガ、アグネスデジタル、アドマイヤドン、カネヒキリ、ヴァーミリアンなど多くの名馬が挑み敗れていたが、14回目、延べ21頭目の挑戦で悲願を達成した。
ドバイ国際競走における日本調教馬のG1制覇は、ハーツクライの06年ドバイシーマクラシック、アドマイヤムーンの07年ドバイデューティーフリーに続く3勝目となる。
鞍上のデムーロ騎手はレース直後のインタビューで「ドバイワールドCを勝つなんて信じられません。日本を愛しています、ありがとう」と涙ながらに語った。
【勝ち馬プロフィール】
◆ヴィクトワールピサ(牡4)
父:ネオユニヴァース
母:ホワイトウォーターアフェア
母父:Machiavellian
厩舎:栗東・角居勝彦
通算成績:13戦8勝(うち海外3戦1勝、重賞6勝)
主な勝ち鞍:10年皐月賞(GI)、10年有馬記念(GI)、10年弥生賞(GII)、11年中山記念(GII)、09年ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)