東の大将格ナカヤマナイトは美浦Wで併せ馬を敢行。5Fで0.7秒先行した僚馬アストレーション(5歳1000万下)と並入決着となったものの、ナイト自身はまだ余力残しの手応え。5F68.3-37.5-12.8秒の数字を確認し、手綱を取った三浦助手は「以前は行きたがるところがあったが、けさは道中いい感じでハミが抜けていた。脚さばきが軽いし、(指示に対する)動きも素早い」と賛辞を惜しまない。
「前走を使う前のケイコでは掛かり癖を出してコントロールが難しかったけど、1週前に乗ったときには折り合いがついた。息遣いもいい。すごく順調で、心配することなく臨めそう」と柴田善は70日ぶりとなる不安を感じていない。中62日で制した90年ハクタイセイの記録を超えるロングシュートで、1冠目を勝ち獲る。
美浦坂路でフェイトフルウォーが、万全の仕上がりをアピールした。シャイニイチカ(4歳500万下)の3馬身後ろからスタート。鞍上の手綱は押さえられたまま、ラスト1Fから馬体を合わせ、並んでのゴール。4F52.3-38.1-13.1秒と時計は平凡でも、動きの良さはうかがえた。
「先週で仕上がっているので、きょうはこれぐらいで十分。息もできていますよ」と伊藤伸師は満足げ。コンビを組む田中勝も「先週に久しぶりにまたがって、気持ちも肉体も成長していると感じた。リズム良く走らせることができれば」と手応えを感じている。新馬戦の返し馬で鞍上を振り落とした末に、勝利を手にした“やんちゃ坊主”が、成長した姿で頂点を目指す。
提供:デイリースポーツ