大阪杯をレコードで制したヒルノダムールが、栗東坂路での最終リハで勢いをアピールした。イマカツミライ、タカノオーカンの3歳未勝利馬2頭を目標に、肩ムチが2発飛んだラスト1Fから一気にスパート。12.5秒でまとめて、先行2頭に2馬身差をつけて駆け抜けた。
「先週にハードにやっているし、きょうは上がりだけ。馬場が悪い(不良発表)から時計はこれでいい」。4F53.5秒の全体時計に、満足げにうなずいたのは昆師。「大阪杯の出来を維持できればと思っていた。レコード勝ちのダメージはなかったしね」と思惑通りの仕上がりに目を細めた。
昨年のダービー馬エイシンフラッシュは朝一番の栗東CWに登場した。鮫島(レースは内田博)を背にゴッドエンブレム(6歳1600万下)を追走。4角で内に潜り込んでスピードを上げると、残り1F標を待たずに僚馬をパス。最後は鞍上の左ステッキ一発にしっかりと反応した。
時計は6F84.5-38.3-12.0秒で3馬身半の先着。「1頭になってフワッとしたので、一発だけ入れておいた。先週よりも軽くなっていますね」と鮫島は満点評価を与える。見届けた藤原英師も「リラックスして走ることを意識してつくっている。今は痛いところもなく、馬が楽なんだろう。走れる状態にはあるよ」と納得の表情だ。
提供:デイリースポーツ