北村宏を背に美浦坂路を軽快に駆けたダンスファンタジア
ダンスファンタジアがマイル王決定戦に挑戦する。早い時期から視野には入っていたが、最終的な引き金になったのは、13着に敗れた前走のフローラS。「前走次第ではオークスへ行こうと思っていたが、残念な結果に終わったからね」と藤沢和師が経緯を説明する。新たなカテゴリーで頂点を目指す。
新馬戦V以来のコンビとなる北村宏だが、今回はこの男が、勝利へのキーマンになるかもしれない。というのも、同じ舞台で行われた06年のヴィクトリアマイルで、桜花賞を勝って以降、2年1か月も勝利から遠ざかっていた母ダンスインザムードを、鮮やかに頂点へ押し上げた実績がある。「うまくいくかどうかだが、楽しみにしている」と指揮官が言えば、北村宏も「もらったチャンスだし、いいイメージで乗りたい」と意欲を燃やす。
過去15回を振り返ると牝馬が[3・1・4・15]と活躍する舞台。05年にはラインクラフト-デアリングハートでワンツーも決めている。母子制覇を狙った桜花賞で7着に敗れた悔しさを、今度は母が復活を遂げた東京マイル戦で晴らしたい。この春最後の大一番で、初のビッグタイトルを手に入れる。
提供:デイリースポーツ