米国・サンタアニタ競馬場で3日、サンタアニタダービー(米G1・ダート9f)が開催され、アイルランド産の伏兵キャッスルデール Castledale(牡3、父パントレセレブル)が、直線一気で米国移籍後初のG1制覇を果たし、カリフォルニア地区のケンタッキーダービー(米G1・ダート10f)有力候補に踊り出た。昨年7月にアイルランドでデビューしたキャッスルデールは、現在の米・J.ムリンズ厩舎に移籍する以前、アイルランドで7戦2勝。昨秋に渡米後初レースとなったジェネラスS(G3・芝8f)に勝利、そして今季緒戦となったサンラファエルS(米G2)では6着に敗れていた。ムリンズ調教師は、昨年のバディーギル Buddy Gil(父Eastern Echo)に続いて2年連続のサンタアニタダービー制覇となった。しかし、現段階でキャッスルデールがケンタッキーダービーに出走するか否かは明言しておらず、今後の動向に注目が集まる。
また、2着に入線したロックハードテン Rock Hard Ten(父Kris S.)は、直線でインペリアリズム Imperialism(父Langfuhr)の進路を妨害したとして3着に降着。代わって、インペリアリズムが2着に繰り上がった。一方、本命視されたセイントアヴェリル St.Averil(父Saint Ballado)は見せ場なく6着に敗れ、前走のルイジアナダービー(米G2)に圧勝したウインブルドン Wimbledon(父ワイルドラッシュ)も5着だった。