圧巻の最終リハだ-。4か月の充電を完了した
ウインバリアシオンが、栗東DPで初めて追い切りを敢行。躍動感にあふれる動きを見せた。僚馬
メイショウカルロ(3歳500万下)を全く相手にせず、ほぼ馬なりで豪快に追走先着。500キロ前後の雄大な馬体は、ひと夏越して輪郭がくっきり。秋の飛躍を大いに抱かせた。
6F77秒2-35秒1-11秒8の好タイムに、松永昌師は「速過ぎるぐらいやな」と苦笑い。オーバーワークではないことは、その表情を見れば明らか。「(時計の出やすい)ポリトラックでやるのは初めて。やれば時計は出るからね。先週一杯にやっているので、今週は速い時計は要らないと思っていたけど、決して無理はしていない。反応は良かった」と満足げにうなずいた。
1週前に騎乗した安藤勝も、成長に手応えを感じている。「春は全然しっかりしていなかった。やっと普通の馬になったよ(笑)。歩様が良くなったのが一番。久々は心配していないし、勝ってくれたら言うことないね」。最後の1冠は譲れない。前哨戦で2冠馬を撃破して、菊の大輪を咲かす。
ナムラオウドウは、栗東坂路で4F54秒3-39秒4-13秒1をマーク。見守った福島師は「馬場が重かったみたいだし、こんなものでは。ここ2週きっちりとやれているし、時計も出ている」と納得顔。実績馬が休み明けだけに、順調に使われているアドバンテージを生かしたい。500万特別を勝ったばかりだが、レースセンスの良さはキラリと光るものがある。主戦の北村友も「小柄だけど、体の使い方が上手。オフからオンに切り替わるときが速くて、すごく反応がいい馬ですよ」と素質を高く評価する。無欲の一発が怖い。
提供:デイリースポーツ