今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2011年11月24日 13:30

復調を伺わせるオウケンブルースリ(撮影:井内利彰)

【坂路/4F51.9秒】
 23日に4F51秒を切った馬は皆無。さらに51秒台で走った馬も4頭しかおらず、52秒台前半なら速い時計に思えるほど馬場は重い状態だった。ラスト1Fで時計を要す馬も多く、52秒台前半ならラスト1Fは13秒後半でも仕方ない。

 よって4F換算の馬場差は『+0.8秒』で観測した。なお24日は好天だったが、坂路の馬場状態は回復しておらず、同じ馬場差で観測。

 そんな状態の中、一番時計をマークしたのはレッドデイヴィスの4F51.2秒。これに併せていたオウケンブルースリが4F51.3秒。特に前走2着で復調気配のオウケンブルースリが併せ馬で遅れたものの、好調の証である「速い4F時計」をマーク。ウオッカとハナ差の接戦を演じた2009年JCの走りも期待できる状態ではないだろうか。

【CW/5F66.0秒】
 23日は馬場開場とともに追い切りを行ったヴィクトワールピサやエイシンフラッシュがある程度速い時計をマークしたので、馬場は重くないと思っていたが、条件馬の追い切りになると、ラスト1Fでもがくようなフットワークになる馬が続出。前半を飛ばすと、直線では止まってしまうほど重い馬場状態だった。

 馬場が重い状況を判断して前半はかなりゆっくり入った馬が多くなり、6Fだと85〜88秒というところが平均して多くなった。6Fと1Fのバランスがよく、動きが目立ったのはワンカラット(6F82.6〜1F12.3秒)やトウカイオーロラ(6F82.7〜1F12.8秒)といったあたり。

 よって5F換算の馬場差は坂路と同じ『+0.8秒』で観測している。
なお好天だった24日は少し走りやすい状態になっており、馬場差は『+0.4秒』とした。

【DP/5F64.5秒】
 23日の一番時計はトランセンドの6F75.3秒だが、この馬は別物。見た目以上に速い時計を出す馬で、馬場差を検討する際には除外しなくてはいけない規格外だろう。

 新馬(ダディーズクール)でも5F62.0秒が出ているので、馬場状態は決して重たくはない。またラスト1Fが12秒を切る馬も続出しており、坂路やCWが重い馬場だったのに比べて、走りやすさが売りの「軽い馬場」が健在といったところ。

 よって5F換算の馬場差は先週と同じ『-0.2秒』で観測している。
なお好天だった24日も同じ馬場状態と考えてよいだろう。[取材:井内利彰]

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

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