現地時間5日、米国・ベルモントパーク競馬場で行われた米クラシック最終戦・第136回ベルモントS(米G1・ダート12f)は、E.プラド騎手騎乗の7番人気(単勝36倍)バードストーン Birdstone(牡3、米・N.ジトー厩舎)が優勝。勝ちタイムは2分27秒50(良)。無敗の3冠がかかった圧倒的1番人気スマーティージョーンズ Smarty Jones(牡3、米・J.サーヴィス厩舎)は4f付近から先手をとり、4角手前から突き放する積極的な競馬を試みたが、ゴール直前で1馬身差され惜しくも2着に終わった。8馬身差の3着にロイヤルアソルト Royal Assault、3馬身差の4着にエディントン Eddington。2番人気でプリークネスS2着のロックハードテン Rock Hard Tenは6着。3番人気パージ Purgeは最下位の9着に終わった。
勝ったバードストーン Birdstoneは父がケンタッキーダービー馬Grindstone、母がDear Birdie(その父Storm Bird)、姉に昨年のケンタッキーオークス馬バードタウン Bird Townがいる血統。昨年8月にサラトガでデビューし、メイドン(ダート6f)を2着に12.1/2馬身差を付け圧勝。ホープフルS(米G1・ダート8.5f)は4着に敗れたが、シャンペンS(米G1)で重賞初制覇。今年に入ってからは2月のアローワンス(ダート8f70y)に勝った後、レーンズエンドS(米G2)5着、ケンタッキーダービー(米G1)8着と不振だったが、プリークネスS(米G1)をスキップし、ここに臨んでいた。通算成績は7戦4勝。
鞍上のE.プラド騎手は02年のサラヴァ Saravaに続く2勝目。この時もウォーエンブレム(8着)の3冠がかかるレースだった。管理するN.ジトー調教師は12回目の挑戦でこのレース初制覇。
ここまで8戦8勝、78年のアファームド Affirmed以来26年ぶり史上12頭目、無敗ではシアトルスルー Seattle Slew以来27年ぶり2頭目の3冠馬誕生がかかっていたスマーティージョーンズが2着に敗れたことで、02年ウォーエンブレム(8着)、03年ファニーサイド Funny Cide(3着)に続き3年連続ベルモントSで3冠が阻まれたことになる。