ワンサイドゲームは1月京都最終週でのデビューを目指す(撮影:井内利彰)
地方交流競走ではセレスハントの東京スプリントを含めた4勝を挙げたものの、JRAでは19勝で「不本意ですね」と今年を振り返る松永幹夫調教師。2012年、松永幹夫厩舎の飛躍に欠かせないのは明け3歳馬の活躍。その先頭に立ってくれるだろう馬が福寿草特別に出走を予定しているレッドアーヴィング。
札幌の新馬戦を勝って以来のレースとなるが、12月2日に栗東へ入厩してじっくりと調整。「速いところも何本かこなしましたし、今週のCWでもそれなりに動けました。目立つような速い時計を出してはいませんが、やればいくらでも時計の出る馬なので、そこだけ気を付けています。あとは明日終いだけやって、年明けに最終追い切りをやれば出走態勢は整いますよ」と師。あとはレースを待つだけといったところ。
1月の京都開催には新馬勢もスタンバイ。その筆頭になるのがPOGでも注目されているワンサイドゲーム。蹄のアクシデントで入厩が遅れていたが、今月21日に栗東へ入厩。それ以降、順調に調教が進んでおり、12月28日にはゲート試験に合格した。
「入厩してからゲート練習、試験と結構なペースで調整したので、少し飼葉食いが落ちましたが、気になるのはそれくらい。蹄の状態も安定していますし、そろそろ速いところもやっていこうと思います」と師。「1回京都の最終週に芝1600m(1月21日)とダート1400m牝(1月22日)がありますが、順調ならそのあたりを使えたらと思っています」とのこと。デビュー戦から結果を出してクラシック路線へ、というのが師の青写真だ。
同じく新馬では「いいキャンターをする」というローレルハイウェイが1回京都後半、レッドキングダムが1月29日の東京か京都の芝2000mあたりでデビューする予定となっている。[取材:井内利彰]