朝一番の栗東CW。500キロを超す巨体を弾ませて、
ダノンカモンがスパーリングを開始した。
マナクーラ(6歳1600万下)が先陣を切り、小牧騎乗の
ハランデール(3歳500万下)が2番手。その2頭を見ながら進み、直線では最内を突いた。ラスト1Fは
ハランデールとの一騎打ちに。激しい叩き合いが続き、最後は鼻面を並べてゴールへ。全体時計は6F82.4-39.8-12.5秒となったが、加速した勢いは止まらず、ゴール板を過ぎてからも追われる熱の入れようだ。
見守った池江師は「3歳馬に並ぶのがやっと。休み明けの分、割引が必要かな」と動きには辛口の
ジャッジ。それでも昨年のエニフSを2か月ぶり、斤量59キロを背負いながらも制しているように鉄砲巧者でもある。「休み明け自体は割といい」とビシッと追われたことで、戦闘モードに切り替わることを期待する。
条件も好転する。前走のJCダート(5着)は「距離というよりも、コーナーが4つのコースが久々だった」と指揮官。その点、今回は昨年2着した相性のいい舞台。3走前の南部杯(2着)でも、昨年の最優秀ダート馬
トランセンドと熱戦を繰り広げており、コーナーが2つの7〜8F戦はベストと言える設定だ。
鞍上の福永も絶好調。今年に入って日経新春杯を
トゥザグローリーで、先週のAJCCでは
ルーラーシップを勝利に導いた。この一戦で3週連続重賞Vの期待がかかる。主戦は「先頭に立つと走るのを止める面がネックだが、南部杯でもいったんは先頭に立ったほど。力はあるので、そこだけ気をつけて」と、Vへのイメージは
バッチリ。さえ渡る手腕で、ノンタイトルのパートナーを重賞ウイナーへと導く。
提供:デイリースポーツ