10年青葉賞以来のVを渇望する、陣営の思いが伝わって来た。
ペルーサは金曜朝、美浦坂路の外ラチ沿いを単走で4F54秒1-39秒5-12秒6。坂路で2本の時計を出した水曜から中1日の最終調整も“動”の姿勢を貫いた。「大丈夫。順調だよ。状態は、有馬記念を取り消した時が悪かっただけ。容赦なく乗り込んできた」と藤沢和師。底力を見せつける構えだ。
セイクリッドバレーの最終調整は、美浦南の角馬場を経由してAをキャンター。自ら気合を程よく乗せる姿には好感が持てる。「太めになりやすい時季だが、厩務員さんもその点には気を使ってうまく仕上げてくれている。出来はいい」と谷代助手。昨年3着の雪辱を期す一戦へ、高橋裕師も「直線の長い府中で、開幕週のきれいな馬場は歓迎だよ」と意気込んだ。
一変ムードが漂う。
ヤングアットハートは美浦Pの2周目を大きめに流して、前日調整を完了。「不利もあったりして近走はどうもかみ合わなかったが、出来に関してはやっと良くなってきた。いいよ」と松山康師は目を細める。「重賞を勝てるだけの器だと思っているし、秋には結果を出さないといけない馬。そのためにも賞金を加算しないと」とVを見据えた。
提供:デイリースポーツ