2カ月ぶりでも好仕上がりだ。
ヴィルシーナは栗東坂路で
アドマイヤレイ(3歳500万)と併せ馬。馬なりの相手に手応えで見劣ったが、3馬身ほど後方から追いかけてのもの。鞍上が振るうステッキの連打に応えて4F54秒7-40秒6-13秒6で並入に持ち込んだ。スナップを利かせた軽やかな走りはさすがディープインパクト産駒。間隔のあいた影響は一切感じさせなかった。
またがった岩田も手綱越しから伝わる感触に手応えをつかむ。「時計のかかる馬場を思えばよく辛抱している。素直だな、と思った」。コンビを組むのは初めてだが、レースでは2度対決。直後でマークした前走は、最後までその差を縮められなかった。「ジリジリでも止まらない馬。瞬発力を持っていそうだけど、おっとりしている感じなんだ。でも、小柄なのにいいバネをしているよ」。父譲りの高い性能に好イメージを膨らませた。
「順調に乗り込んだし、きょうも馬場を思えば上々。上がり重点だからね」と友道師も仕上がりの良さに満足げだ。デビューから中距離戦を中心に使われていて、今回が初のマイル戦。「オークス向きと思っているから、東京を1回経験させたいと思っていた」と話すものの、経験を積むことだけが目的ではない。「大丈夫。桜花賞にも行くつもりなんだから」と距離克服に胸を張った。オーナーで元
メジャーリーガーの佐々木主浩氏ばりの全力投球で重賞のタイトルをつかむ。
提供:デイリースポーツ